☆人として☆
軽く癖のある、銀に近い薄い金のショートヘア。背後のみやや長い部分を緩く紐で縛り、一本の三つ編みに。
ほんの少し垂れ気味の目じり、蒼い瞳。全体的にまだわずかに幼さが残る風貌。
線が細そうに見えるも、実際は野の獣のように鍛えられている。着やせするタイプ。
額には石のように見える程度に小さな突起状の、真珠色の角が一本。
普段は学院の学生服。
私服は白いシャツに細身のスラックス、上には革のジャケット。
外出の時は必要に応じて布のフード付きマント。腰のポーチには薬草だの何だのいろいろ。
どちらも共通で額の角は護符を縫い込んだバンダナで隠されている。
普段はこの姿でサイファとして生活。
身体能力は並より少し上、ある程度鍛えた人間程度。
暗視能力、鋭い嗅覚と聴覚など、獣に由来する鋭敏な感覚を持つが獣本来の時よりは格段に劣る。
☆幻獣として☆
全身を白銀の毛皮に覆われた、狐とも狼ともとれる獣の姿。違いは額からまっすぐに伸びた角。
体高180cm体重400kgほど。サイズ的には大きめの馬くらい。
異能1:
幻術。その場に無いものを在る様に見せ、またその逆も可能。月の光の力を借りて行う精霊魔法。
他者の感覚にではなく、その場に影響する。言うならばとても高品質な立体映像の作成。
術者が見た事の有る物はほぼ作成可能。
ある程度の効果音(ドアがきしむ音、獣の唸り声など)も同時に作成でき、視覚と聴覚から判断する事は難しい。
ただし匂いは無く嗅覚(と味覚)で、触る事は不可能なため触覚でまやかしと判別する事は容易。
精密な画像を作れるのはほぼ人間サイズまで。それ以上大きい幻はどこかにアラができる。
戦闘での奥の手として非常にリアリティのある炎の幻を作り出し、相手に実際の炎に触れたように思い込ませる事が可能。
通常の視覚・聴覚に加えて、これに限り嗅覚・触覚も騙す高位幻術。
騙されている間は実際の火と同じく熱を感じ、肌が焼け爛れる感覚や肉の灼ける匂いすら覚えるが、幻と自覚された瞬間に全ての影響が消える。
異能2:
動植物との共感能力。周囲の物言わぬ動物や植物と意識を通わせ、簡単な会話・交流が可能。
意思を通じさせるだけであり、別に命令を聞かせられるというわけではない。
また植物は動物と様々な感覚が違うため、情報収集に使う場合も有意義な情報が得られるかどうかはかなり不安定。
能力を使う際はある程度意識を集中させる必要がある
…が、単に原っぱの中で日向ぼっこしてたり、獣に向かって語り掛けているアレなヒトに見られる可能性も。
個人的に主な使用方法は世間話。