元々は古い貴族、エジャートン家の当主に代々仕えるシエルだった。
だが最後の当主、老ユリアノ侯の代で零落し、
侯の死後闇取り引きで金に換えられ、2年前に行方不明となる。
ユリアノ侯は人のいい老人でルカを孫のように可愛がっていた。
彼の遺書には親しいクリスタにシエルを委譲する旨が書かれていたが
その遺言は守られず、現在はとある場末の娼館主が主人である。
ルカの持つ短剣には柄にエジャートン家の百合の家紋が刻まれている。
現在の仕事は逃げた娼婦の捕縛、用心棒、
賄い、少年趣味の客の夜の相手と多岐に渡る。
性格は冷静沈着で冷たく青い双眸。あまり多くを語らない少年だが、
想い出は常にその瞳の奥になりを潜めている。